お知らせ

思いつきは己の宝
業務部 業務2課 係長 草間 茂之
このたび僕は乙6種消防設備士という資格を取得した。
その資格とは、消火器を点検・整備するためのもので、「会社から言われたの?」「業務命令?」と
思われるかもしれないが、実はそうではない。
きっかけは、かなり素朴な思いつきだった。
「消火器や消防設備の点検が自社の社員でできたら経費削減になるんじゃないか?」
そんな、いかにも現場目線の発想から始まった。
さらに、当社の業種を考えれば、防災や消防設備の知識があって困ることはない。
むしろ、すべての業務にとってプラスになる場面の方が多い。
だったら勉強してみようかなと、誰に言われたわけでもなく、特別な使命感があったわけでもない。
ただの「やってみよう」という思いつきだった。
とはいえ、当社にはもうひとつ、現場社員にとっては避けて通れない資格がある。
それが、危険物取扱者乙種第4類、いわゆる「乙四」この資格は業務命令で取得がマストであり、試験費用も講習費用も会社が負担してくれる。
ありがたい制度ではある一方、なかなか合格できず、資格取得にたどり着けないでいると周囲の視線がじわじわと集まってくる。
「合格したか?」「まだ取れてないのか?」「次こそは大丈夫だよな?」そんな声に囲まれながら勉強する日々は、なかなかの針の筵である。
だからこそ、今回の消防設備士の資格は少し意味合いが違う。
誰に言われたわけでもなく、自分で思いつき、自分で決めて挑戦した資格だからだ。
ところが、テキストを開き、問題を解き、知識を積み重ねていくうちに、その思いつきは少しずつ形を変えていくことになる。
「どうせなら、消火器だけで終わらせず、将来的にはすべての消防設備を点検・整備できる資格まで目指してみたい」「系列会社や取引先の設備点検を担えるようになれば、会社の売上にも貢献できるかも」気がつけば、ただの経費削減案は退職までの長期的な目標に変わっていた。
退職まで、あと12年。
長いようで、きっとあっという間だろう。
資格は会社のためだけのものではない。
たとえ退職したとしても、自分の知識と経験として残り続ける。
まさに「己の宝」になるものだ。
だからまずは、できるところから自分の車輛に積載している消火器をひとつひとつ確実に点検・整備していく。
すべては、あの小さな思いつきから始まった。
だが、その思いつきは「己の宝」としてこれから先も、自分を支える確かな財産になる。









