お知らせ
Simple is Beautiful
環境リサイクル部 課長 野村 晃
明日を考えるとワクワクして眠れなくなる。そんな夜がある自分は幸せ者だ。「明日の仕事のことを考えて」ではない。私の頭の中は大人の遠足、つまり明日のゴルフへのワクワク感でいっぱいなのだ。
ゴルフにハマったのは当社の前社長がきっかけ。運動神経には自信があったのに、私のほうが圧倒的にスコアは悪く、年配の方に負けるという悔しい思いが闘志に火を付けた。
ゴルフは難しい。スイング・スコア・トラブルショットの対応…うまくいかないことだらけだ。悩んでばかりのゴルフ人生だが、ある時うまくいかないことが当たり前と考え、楽しもうと思ったら世界が変わった。今は、一緒にラウンドしている人が楽しいと思ってもらえることを意識している。楽しい。ちょっと向き合い方を変えるだけで目の前が開けた。
と、これを書いていてデジャブを感じた。当社の仕事での思い出だ。
私は7年前に転職を決意して環境開発工業㈱の一員になった。振り返れば本当の意味でこの会社の社員になるには時間がかかったと思う。自分なりに試行錯誤したつもりだったがうまくいかない・・悪循環は続き、一緒に会社をよくしていくはずの仲間までも敵に見えていたのだろう。上司には本当に怒られたと思う。
心境が変わるきっかけになったのは、ある時渡辺(現取締役)に説教部屋で言われた言葉だった。
「定年まで一緒に頑張ろう」
自分の中のちっぽけなプライドとかがくずれた気がした。耳あたりのよい、体裁を取り繕った意見なんて何の意味もなく、ダメなものはダメときちんと報告・共有して改善していく、なんでも正直に話せばよい。お客様の為に一生懸命に頑張ろう。環境開発工業は、そんなシンプルな企業風土の会社なのだと分かった。
気持ちが変われば行動が変わるとよく言ったもので、ここから本当の意味で環境開発工業の一員となっていった気がする。私は現在油漏洩を対策する部署にいる。漏洩事故対策には教科書があるわけではなく臨機応変な対応が求められる。いろいろな協力業者や行政と一緒に対策にあたる。根底にあることはお客様の為に一生懸命に頑張ろうという思いだ。
出来ないことを出来るようにすることを考える。やりがいはあるし仲間にもめぐまれて充実している。この会社に入れてよかったと本気で思える。些細なきっかけで人は変われるのかなとも思う。
今年2月は沖縄にいた。ファイターズの応援にどっぷりはまった妻が沖縄名護で開催される春季キャンプに行ってみたいと言い出したのだ。私には選択肢はなく、沖縄に旅立った。今までの会社生活では有休を取得して遊びの計画を立てたことは無かった気がする。これも真に環境開発工業の一員となって変化した行動の一つだ。些細なことかもしれないが、感慨深いような不思議な気持ちだった。
さらにゴルフ。いまはゴルフを通じて友人や会社の仲間とラウンドした状況を肴に飲むこと、ゴルフをきっかけに交友関係や話題が拡がることがシンプルに楽しい。旭川や帯広への年に一回の仲間とのゴルフ旅行を企画し、地元の旨いものを堪能する。おじさん数名2日目のラウンドは全員二日酔いでスコアはボロボロだが、それでも目的を達成した充実感でいっぱいだ。仕事での心境の変化によって趣味をより楽しめるようになった。
沖縄の暖かい風に吹かれながら、来年は皆と一緒にゴルフ旅行でここに来たいな、とふと思った。働く、休む、遊ぶ、笑う。シンプル イズ ビューティフル。そんな今を、私は結構気に入っている。